トップランナー 〜NONSTYLE 前編

たった30分の中に大事なものがギュッっと詰まっていて
想像の遥か上を行くお二人に、でもなんだか「やっぱりな」とも思ったり。
どうして好きなところが説明しずらいのかほんの少しヒントを頂いたような気持ちになりました。
 
まず漫才「エレベーター」を披露。なるほど。爆笑王でもこのネタでしたね。
舞台では「野球」のネタが多いようですがテレビ、特に自分達の分岐点になり得る場面では
このネタを選ぶのだなぁ。爆笑王の時には魂のこもった特に井上さんがノリツッコミや
石田さんのボケを聞く際の表情を大きく演じていた印象をもちましたが今回は少し抑え目に
ただポイントポイントでグッと引き込む緩急でみせていたように思いました。
まあ、舞台とスタジオの違いかもしれませんが。でもそれだけではない様な気もします。
 

箭内:(漫才スタートと言うのは)かなり新しい始まり方ですよねぇ…
   井上さんのこの髪型はすごいアレですよね。でも流行はじめてる
井上:気の迷いじゃありません。おしゃれな髪型です。シャレオツ髪型です\え(◉◞౪◟◉`)/
石田:猛スピードのトラックがここ(ズルムケ部分)通ったらしいです、ずーんっと

M−1、S-1と獲りましたが仲間内の反応とか変わりましたか

井上:そうですね、先輩芸人が飯食わせろ、おまえらもうギャラいらんやろ、俺が運用してやる
石田:ブラマヨの吉田さんは「(賞金で)俺の皮膚直してみぃひんか」て\よっさんwwwww/
井上:(吉田の皮膚直すのは)我々一億では無理です!w
その場にいないのに爆笑をとる雛壇無双のブラマヨ吉田ww

1億円の使い道を今考えている、自分達の為には使わない、無料ライブなんか出来れば…

箭内:お二人はねM−1、S−1両方獲ってるのにそんなに、世間的にはそのー...
   着実な!イメージがありますよねぇ、地に足がついたイメージというか
井上:キャリアが同じオードリーとかキングコングとか売れてる芸人が多いんです僕らの同期って
   まぁ、そういう人らと比べられたら見劣りするのかもしれませんが
   自分ら的には着実に進んでいってるというか。ある先輩がおっしゃっていたんですけど
   お笑いって世界は短距離走ではなく長距離走だと、結局最後まで芸人でい続けられればそれが
   幸せなのかな、と
石田:僕も先輩から聞いたんですけどお笑いっていうのは短距離走長距離走..\天丼v/

ストリート時代はお客さんからの投げ銭のみで生計をたてていた!

井上:毎週金曜日と土曜日7時から9時と10時から12時、2時間ずつで計4時間で一日大体3〜4万稼いでましたね
大阪ではこういうストリート漫才とか他にもいらっしゃったんですか
井上:マイクもたててスピーカー置いてってのは他にはいなかったですねぇ
スペイン民謡が流れるなか漫才したり、よっぱらいに絡まれたりしながらのストリート時代
井上:それこそ何が財産かっていうとM−1で披露した漫才の中にもこの道端でやってた時のボケが入ってたりしますからね
石田:やっぱりその、劇場とかテレビとかと全然違って道端でやってるのは常に人が流れてるわけじゃないですか
   最初っからみてへん人にも分かる漫才をしないといけないんですよ。だからずっとブツ切れというか
   だから「どこからみても面白い漫才」というのを作っていたんです
   それがあるからこそ今の漫才のどこにでも入れれるっていう。すごいこの当時の財産ですね
箭内:皆さんほぼNSC出身という、珍しいですよねストリート出身というと
二人:がっつりストリート出身っていうのは僕らくらいですかねぇ
箭内:NSC組に対する何か想いってあったんですか
井上:初め、それこそ今でこそ仲良くなりましたけどNSC出立ての同期の人間全員嫌いでしたね
   やっぱり仲間でありライバルじゃないですか。でもNSCって学校なんで仲良くなるんですよね、友達みたいな
   みんな楽屋でワイワイやってるんですよねオーディションの日も。
   「この後勝負するのに何ヘラヘラ仲良くしてんねん」っていうのが僕は性に合わなくて
   で、僕らネタ合わせってのも絶対人にみせませんから。
石田:違うところでやってきてその周りにおるところではやらへんっていうルールがあるんです、僕らの中で
井上:何か人にみせると僕らやってるネタ合わせを耳で聞いてその人がなんか新しい発想を思うかもしれない
   逆に僕人のネタ合わせとかメッチャ聞き耳たてます、はぇ←イキリv
   もちろん講師の先生方も一流の方が多いんで僕らに比べると、我流でやってきたよりやっぱり芸事ってしっかり
   してるんで。でも何か勝てるとこあるんじゃないかと思うんで、NSCには行ってなかったですけどそれこそ
   オーディションとかは自腹で毎週みにいって全公演、ストップウォッチ持って何分ネタしてるとか
   で、50組くらいネタするんでノート持ってどのコンビがどのネタしてたとか全部書き出してほんでそれみながら
   こういう奴らが受かってるから俺らはこういこう、と。みたいな事やりましたね
石田:で、僕ら滑舌とかも教わったことがないわけですよ。でも僕らは道端でやってたからこそノイズと戦ってるんですよね
   だから僕らはっきり喋らんと、あと口も大きく開けんと伝わらへんというのがあって自然と滑舌が良くなったというのが

NSC生に対する対抗心やある種の劣等感はやっぱりあるのだろうな、と思っていましたが戦略ノートのお話を井上さんがされてる
のがとても興味深かったです。勝ち抜く為の戦略をたてて自身の芸事に反映させる、あまりそのイメージないですよね井上さん
それを注目度の高いこの番組でおおいに語るということに大きな意味を読み取りました。
 
そしてお馴染み長くなったので続きはまた今度〜(◉◞౪◟◉`)<えへ☆30分番組でさえ一記事にまとめられなくて